観劇感想『アラジンと魔法のランプ~魔法の力で願いを叶えて差し上げましょう!~』 2019.7.15(mon)
『砂漠に囲まれた神秘と魅惑のアドラバー。その下町にアラジンという青年が暮らしていました。ある日、邪悪な大臣ギャファーによりアラジンは捕らえられ、魔法の洞窟にランプを取りに行く羽目になってしまいます。魔法の洞窟でランプの精ジミー、魔法のジュウタン・ジュピタと出会い、アラジンは魔法の力で王子様に変身し、王女のジェニファーに会いにお城へ向かいます。邪悪な大臣ギャファーにどう立ち向かうのか、ジェニファーとの恋はどうなっていくのか…。』(パンフレット記載抜粋)
今年で26回目を迎える松山市民ミュージカルだが、私が観に行くのは今回が初めてだった。開演してから10分も経たないうちに会場入りしたが、ざっと見ただけでも1000人は入る会場の座席の8割が既に埋まっていて、根強い人気を肌で感じる。Magical Lamp組とArabian Dream組の2組が交互に公演を行う中、私はMagical Lamp組の公演を観劇した。
普段は小劇場に足を運ぶことが多い為、見慣れない広さの大きな舞台。それでも全員が立つには狭く感じる出演者の人数。小学生以下の子供から大人までと、出演者の年齢層も幅広く、共通して言えることは皆踊ることや歌うこと、演じることが好きだというのが伝わってくることだった。
舞台装置のクオリティが想像以上に凄かったり、台本にあるのかわからないけど遊んでいる部分が入っていたり、子供でも飽きないように演者とのやりとりがあったりして、会場全体和やかな印象を受けた。
アラジンとジミーの別れのシーンは、アラジン役としてジミー役に伝える意味合いだけではなく、その日まで共に練習を重ね、同じ舞台で演じた共演者たちへの言葉のようにも感じた。26年も市民が創り上げ続けてきている公演のエネルギーはやはり大きくて、やっと足を運ぶことが出来て良かった。