観劇感想『ラブレター』 2018.12.22(sat)

 

 あらすじ「あなたの好きな人に、あなたがラブレターを書きます。あなたの好きな人を想像して、わたしはあなたになったつもりで、あなたの好きな人にラブレターを書きます。あなたの「好き」を、わたしは理解しようと努める。「(きよしこのよるが希求する)交流のあり方」を観客と参加者に提案するための上演です。」(パンフレット記載抜粋。)

 

 以前、きよしこのよるのWSに参加させて頂いた際に私も体験した。内容は上記に書かれているが多少補足すると、ラブレターとは書かれているが、家族や友人尊敬する人、自分が好意を持っている人なら誰でも良い。

 この日は、河端さつきさんが祖母に宛てたラブレターを読み、それを和泉尚邦さんが再度、河端さんになったつもりで河端さんの祖母にラブレターを書いた。

和泉さんがラブレターを書く前に何分か時間を取って、河端さんから「河端さんの祖母はどういう方なのか」を聞き取る。和泉さんが会ったことの無いお祖母様の人物像は河端さんにしかわからない為、自分が欲しい情報を聞き出し、それをもとに書かなければならない。

 情報が少なすぎても書けないが、多すぎても纏められない為、話す側と聞く側のコミュニケーションが上手く取れないと時間内に書き上げることは出来ない。実際にやってみると、簡単なようで難しい。

 大好きなお祖母様のことを話す河端さんの柔らかい空気と、聞き役に徹しながらたまに共感する和泉さんのやりとりは、観ているだけで暖かい気持ちになった。

 

 

 私の中で、きよしこのよるの主宰である木邨さんは、他者に寄り添える方なのだろうなという印象を抱いている。他者の好きなものや大事にしているものを決して貶したりしない方。だから、このような形を思い付き(もしくは採用し)、実践しているのだと感じた。好きというプラスな感情を表面化させるいい交流方法なので、これからも続いてほしいなと思う。