普通の劇団運営ですと活動内容が公演でありメインコンテンツが作品です。
もちろんそこにグッズ販売や他劇団への客演などの人事的交流はあるでしょうが基本的には公演を企画し、それを見てもらうために他の活動があります。
劇団コバヤシライタを立ち上げるにあたって他の劇団との明確な差別化をするために考えたのが「何にメインコンテンツを置くか」でした。
もともとマジックをする僕のライブ管理のために始まったプロジェクトですからコンセプトは十分に変わってますし早々かぶるものではないです。
だからこそマジック以外のコンテンツを扱っていく上でどうすれば魅力的で個性的にうつるだろうか。
色々考えた結果ひとつ思いつきました。
そもそもメインコンテンツをライブにしなければいいんじゃないか
えへへ。
意味分かんないでしょ。
もちろん劇団としても大きなウエイトを占めるのは作品ですしライブです。
チケットが売れなければ活動を維持することなんか出来ません。
ただこれを中心に劇団を運営する必要が果たしてあるのだろうか。
劇団なんだから劇をすることは大切です。
劇団なんだから団を組むことも大切です。
でもそれと、公演のためにチームを組んでそれ以外のコンテンツを「公演の副次的なもの」に位置付けてしまうことは全く別に考慮すべき問題じゃないかって考えるようになったんです。
幸か不幸か劇団コバヤシライタの現メンバー構成に純粋な演劇畑で育ったのは僕と小野くんしかいません。
瀬野はお笑い芸人を目指す元落研の部長だし、鈴鹿もお笑いをやっていますしデザイナーとして加入してもらった経緯があります。
というかそもそも今となっては僕のことを役者ではなくマジシャンだと認識してるでしょうし、小野くんも写真の活動をしています。
つまり、劇団コバヤシライタのメンバーはみんな演劇以外の分野に片足、もしくは両足を突っ込んでいる多国籍軍というか異国籍軍なわけです。
これを利用しない手はないなぁと。
というわけで宣言します。
劇団コバヤシライタにメインコンテンツはありません。
SNS、youtubeなど皆さんの身近なメディアで毎日どこかで活動しています。
皆さんは朝を起きて寝るまでの間、スマホを開けば必ず劇団コバヤシライタのコンテンツを見ることが出来ると約束します。
動画や写真、劇コバグッズを楽しむのもいいし、お使いのSNSで劇団員にアプローチしてもいいと思います。
劇団員の個人の活動を見に行ってもいいでしょう。
僕や瀬野はだいたい毎月どこかのステージでマジックショーやお笑いライブをしています。
小野くんだって、他の劇団の舞台に上がることもあるでしょう。
会いたいと思った時にネット上、現実世界にこだわらずどこかで楽しむことが出来る。
そのひとつに劇団主催のイベントである本公演があります。
毎日、それぞれの熱量で楽しんだ劇団コバヤシライタのメンバーが劇場で待っている。
劇団コバヤシライタにとって劇場とは劇団コバヤシライタのユーザーと集まることの出来る場所として位置付けています。
作品は劇場だけでなく普段からスマホの向こう側で作品が育っていくところを楽しんでいただけます。
最後の完成形を劇場で見ることが出来るというわけです。
劇団コバヤシライタは皆さんスマホの中にいます。
楽しみ方はそれぞれ。
三瀬賢太
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